『最悪…』入学式の間中もそんなことを考えていた。学長のあいさつが終わり、会場をでるとそこにはたくさんのサークルの勧誘が待っていた。入学式で知り合った同じ学科の子と歩きながら、おもしろそーなサークルを物色していたとき、私の目はある人の前で止まった。
その人がいるその場だけが明るかった。
優しい笑顔が、まぶしかった。
あの人がいる、そう思うと、この大学も悪くないなと思った。そう思えるような、印象的な姿だった。まさか、彼と付き合うことになるとはその時知るよしもない。

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