そんな今日の夕食後、突然お兄ちゃんが部屋に入ってきた。
「さくら、おまえお兄さまに内緒で西高の文化祭、行っただろ?」相変わらずバカみたいな話し方をする兄だ。でも顔は真剣だった。
「なんで知ってるのよ」私が冷めた口調で言うと
「何故?うーん、何故だと思う?」とはぐらかす。いや、余計気になるじゃんか。
「話振ったのお兄ちゃんでしょ!その意味深な会話疲れるのっ」
「そこまで拒絶反応示さなくても…仕方ないなぁ」仕方ないのはどっちよ。全く。
「…俺の後輩がね、教えてくれたんだよね。おまえと仲良くなりたいみたいだよ」
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