-奈緒視点-
『頑張るね!』
由羽は今までで一番、カワイイ笑顔でそぅ答えた。
そして走り出す。
私はそれを見守ったあと、帰るつもりだった。
だけど、自転車置き場にむかった途端、不安になった。
…成功するのかな?
だから私は、体育館のすみの人目につきにくい場所に急いだ。
…やっぱりいた。
告白を考える人なら、たいていここへ来る。
私が告白したのもここだ。
そして、フラれたのも…。
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