『片想い』
「はぁ…」
何度目のため息だろぅ。
私はぼんやりと、目の前でイチャイチャしているカップルを眺めていた。
なんか腹立つ…。
それなら見なければいい。
だけど見つめてしまぅ。
何故か気になるのだ。
まったく…。
公衆の面前でよくイチャつけるもんだ。
恥ずかしいとは思わないのだろぅか…。
誰も自分達のことは気にしないと思っているのだろぅか…。
違う。
二人だけの世界なのだ。
他の人など目に入らないよぅだ。
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