…そぅいえば、もぅ一人の…『口の悪いユカ』は親がいないんだっけ…。
どんな気持ちなんだろう。
まぁ…今よりもきっと幸せだろぅな。

『親がいるほぅが幸せだと思う』
…普通のヤツならそぅ思うのかもしれない。
だけど。
殴られる、怒られるは日常茶飯事。
毎日のよぅに聞く『邪魔』『いらない子』といぅ言葉。
ご飯さえもろくにもらえない。
しまいには、路上に置き去りだ。
『お前なんか存在しなければいい』
最後に残したのがこの言葉だった。

…そんな感じの…親とはとても呼べない親に育てられたから。
だから『親がいない』ことも、『不幸なこと』とは思えなかった。

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