…帰り道。
少し急ぎ足になる。
早く伝えたい。
今日のこと…。
家に着くと、『ただいま』も言わずに2階へ駆け上がった。
「春輝君！」
押し入れに向かって話かけた。
…反応がない。
寝てるのかな？
私はそっと扉を開いた。
だけどもぅそこには春輝君はいなかった。
言えなかった…。
春輝君にいっぱい助けてもらったのに。
お礼さえ言えない。
涙が溢れてきた。
変な奴。
突然現れて、突然消えるなんて。
変な奴…。
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