机は…。
テラスに放り投げられていた。
辛いけれど…。
ここで泣いたら終わりだ。

私は机をもとの場所に戻した。
そして堂々と座ってやった。

アンタ達なんかに私の存在を否定される筋合いはない…。
それに、アンタ達に認めてもらわなくたって…。

「…ねぇ、川島さん?」
誰かが話かけた。
あの女…。
私の存在を否定した奴だ。
「…何?」
「ゴメンね。」
アイツはそれだけ言って消えていった。

結局あやまった…。
やっぱり小さな弱い奴だったんだ。


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