大変なことになってしまった。
とにかくコイツを親にバレないように
どこかに隠しておかなきゃ!

あっ…そぅだ。
押し入れがあった。
あそこなら…。
まぁ多少狭いけど一晩くらいは我慢してもらわなきゃ!

「あの…」
男の声で私は考え事を一時中断した。

「…何?」
「何で僕に家が無いってわかったんですか?」
もっともな質問。
そりゃ、勝手に家に入った理由が空き家かと思ったからだし、服はボロボロだし…。
なんて言えるわけない。

「…何となく。」
私は精一杯冷たくそぅ言った。

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