傷つけてしまった。


あの状況から自分が立ち直るために利用したみたいだ。

「謝るなんて余計なことはしない方がいい。時がすべてを風化してくれるわ」

そんな由利の助言を受け、真とは連絡を取る予定はない。


「仕事には慣れた?」

「おかげさまで」


そっかっと言って缶コーヒーをあける青木先輩。

高校の頃はコーヒーなんて苦くて飲めない!なんて言ってた先輩が今は普通に飲んでいる。

時が流れているのだと再確認させられた。

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